中国貴州省とそこに住む少数民族の事を主に書いてます。また、希望工程を通して見た中国農村部の教育の現状や中国の農村の様子についても書いてます。


by sakaijiu1
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施洞苗族の刺繍について

南方週末という新聞がありますが、その新聞の07年4月12日号に「施洞苗绣无字史书」という記事が掲載されていました。以前から南方週末は中国に行った時は必ず買う新聞の一つですが、早く買わないと売れきれてしまうこともあります。
その記事の中で台江県施洞の苗族の事や施洞苗族の刺繍について触れています。台江県は清水江沿いにありますが、清水江は苗族が故郷を思い流した涙で出来た河だと古くから苗族の歌に歌われているそうです。施洞鎮は古くから水運交通の要衝で、特に陸上交通が不便な時代には施洞は交易の中心地であり、湖南省、湖北省からも多くの商人が移り住んだそうで、施洞の一部の街にはその当時の影響を受けた建物も見られるとの事。また、施洞の人達は黔東南地方の当時重要な地であった旧州(今の榕江)でおもに木材を商っていたそうです。そういえば何かの本で昔から清水江流域の木材は有名だと書いてあったのを思い出しました。
施洞鎮政府の建物、この後ろに政府の招待所がある。一泊30元。姉妹飯の時には予約しないと泊まれないそうです。また、値段も2倍から3倍に跳ね上がる
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このような背景もあり、施洞の苗族の刺繍は早くから外部の人に知れ、また施洞の苗族は刺繍を外部の人に売るようになったとの見解を述べています。旅行が盛んになるにつれ施洞の「姉妹飯」は、中国国内は無論、世界的にも有名となりその施洞の苗族の華やかな服装や銀飾りや刺繍は「百苗族」の中でも特に有名になったと書いています。
施洞鎮の中心地。施洞大道の街並 台江県行きのバスも鎮政府横のバス停から出る。この姉妹飯は機会があれば是非とも見学したいと思っていますが施洞鎮がどのような街なのか下見もかね行ってきましたが、雨も降って寒かったので2,3時間で台江県に引き返しました。
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毎週土曜日に開催される施洞の「市」は有名で、最近では万を超える人々が集まるそうです。この「市」で売られる施洞苗族の刺繍も、最近は手で刺繍したものではなく、ミシンで刺繍したものが多いそうです。また、刺繍をする若い女性の多くは沿海部に出稼ぎに行ってしまい、昔ながらに手で刺繍する人は少なく、最近は刺繍も出来ない人も多いとしています。沿海部で働けば一ヶ月で2000元の収入が得られるので、地元で刺繍をして生活をするより外部へ出て行くそうで、ミシンでの刺繍は元々出稼ぎで沿海部に行った人がミシンやそのミシンで刺繍する技術も田舎へ持ち込んだそうです。
古くから代々家に伝わった苗族の多く衣装も売られ最近では古くから伝えられた衣装はほとんど見かける事は出来ないそうです。施洞の刺繍では、人物、魚、かえる、鳥、蝶、龍、麒麟など50余りの図案は特によく見られるとの事です。
また、中国には四大刺繍という呼び方がある事をこの記事で初めて知りました。四大刺繍とは「蘇繍、湘繍、蜀繍、粤繍」だそうです。
鎮政府の横にある食堂。辛いのが苦手の人もいるらしく唐辛子は全く入っていない鍋
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by sakaijiu1 | 2009-10-08 03:03 | 貴州省と少数民族