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中国貴州省とそこに住む少数民族の事を主に書いてます。また、希望工程を通して見た中国農村部の教育の現状や中国の農村の様子についても書いてます。


by sakaijiu1
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麦刈り休み=麦暇

ネットを見ていたら「麦暇」という言葉を見つけました。農村の中学校の教師が書き込んだネットには、その教師が勤務する中学校の場合、一年の休みは、麦暇7日、暑暇35日、秋暇7日、寒暇12日となっているそうです。

ところで、ここに出でくる「麦暇」という単語を、現代漢語大辞典(中国社会科学院研究所)や中日大辞典(大修館)で調べたところ載ってませんでした。

中国語の「百度」で検索したところ「麦暇」という単語は出てきました。麦の収穫で忙しい時期に小中学校が休みとなり、児童や生徒が麦刈りや収穫の手伝いをするための休みのようです。休みの長さは1週間から10日間。

この「麦暇」は都市部の学校ではなく、農村部の学校だけにある休みのようです。ただし最近では多くの地方では以前からあった「麦暇」や「秋暇」がなくなり「暑暇」「寒暇」の二種類となる学校も多いようです。

私も1950年代に福島県の田舎で小学校時代を送りましたが、そのとき「田植え休み」というのがありました。田植えの時期に学校が休みとなり家の田植えの手伝いをするのです。期間は1周間だったように記憶していますが、60年代始めには田植え休みはなくなったような気がします。

河南省鶴壁市では、全市の小中学校で2004年から「麦暇」ならびに「秋暇」を無くしたとの報道がありました。ご存知のように河南省は中国でも最大の農業生産拠点です。このようなところでも「麦暇」が無くなりつつあるという事は農村部の変化を感じます。

また、その教師が勤務する中学校には、毎日朝自習や夜の自習もあるとの記述もあります。その中学校には重点クラスと普通クラスがあると書いてあり、重点クラスに入るには500元必要なこと、そのクラスの教室の床は大理石で、壁もタイル張りで、教室には大型のスクリーンも備わっているが、普通クラスは床もコンクリートで黒板があるだけだそうです
by sakaijiu1 | 2008-10-14 14:42 | その他