中国貴州省とそこに住む少数民族の事を主に書いてます。また、希望工程を通して見た中国農村部の教育の現状や中国の農村の様子についても書いてます。


by sakaijiu1
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農村の小学校

今回の四川大地震で数多くの小学校や中学校が倒壊して、約6千人もの児童生徒が死亡したことが報じられていますが本当に痛ましい限りです。倒壊した学校の中には××希望小学校と名付けられた学校も数多いようです。

私も会員である川口市日中友好協会が、09年に貴州省に学校を建てることになり、私達は事前に現地に調査に行きました。その際に見た中国農村部での小学校の校舎、教室や先生方、そしてそこで学ぶ子供達の姿は私には忘れることの出来ないものとなりました。
学校の全景木造2階建で1980代初めに建てられた。
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教室の内部。教室が狭い上に子供が多いので机を並べると通路はない状態となる。
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その際にも幾つかの農村を回り学校を見学してきましたが、その後も中国に行く機会があれば出来るだけ農村の学校を見学することにしています。
80年に建てられた学校はレンガ造りが多いようです。
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ある小学校の教室で。椅子や机も人数分はないので。 
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四川省は省都である成都市にしか行ったことがありませんが、中国では貴州省と同じ西部地区に属し、農村部は同じような状況にあると思います。多くの学校の建物の状況も同じようだったように思われます。
学校を背景に子供達
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中国の農村部に足を踏み入れて感じる事の一つは人が多い、特に子供が本当に多いことです。農村部の学校はどこの学校も児童生徒であふれているといった感じです。特に今年度から農村部では義務教育段階は、学費や雑費が徴収されることがなくなり完全無料化になったこともあり、学費などの費用を払えずに学校に通えなかった子供が復学して生徒数が以前より増えたと言われていました。

中国の農村部の学校では「学前班」といって、小学校に入る前の4歳児や5歳児も小学校の校舎で学んでいるケースが多いのです。都市部には幼稚園があるようですが、農村部にありません。このような理由もあり今回地震での犠牲者には児童生徒が多かったように思います。
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by sakaijiu1 | 2008-05-30 02:08 | 中国の農村と学校
報京郷のトン族祭り「三月三日」は三日間に亘り行われます。
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二年前にトン族が住む村「報京郷」の三月三日という祭りを見学しましたが、そのときにお世話になった報京郷にある唯一の「旅社」を今年3月に再び訪ねて来ました。

この「旅社」に三月三日の祭りの時に泊まった際、二泊目からは宿の主人が、宿泊代を渡そうとしても受けとらずタダにしてくれたのです。それどころか食事も家族と一緒に食べるように勧めてくれたのでお言葉に甘え食事もご馳走になりました。

私が始めて中国に語学留学で行ったのは1988年です。その頃旅行した際に中国各地で泊った「招待所」や大学の留学生寮は、この旅社と同じような設備の所が多かったのです。トイレも外にある場合も多く、シャワーは共同が一般的でした。ベットもその当時は、このようなベットでした。それで私にとっては大変懐かしかったです。
部屋の様子。トイレは共同ですがシャワーはなし。
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無料で泊めて頂いたお礼にと、家族四人全員で写真を撮り、その写真をその後送りました。家族全員で写真を撮る機会もまだ少ないようで奥さんともども主人もトン族伝統的な民族衣装を着て家族全員で写真を撮りました。

この家族とはそれ以来付き合いが続いてます。今回は時間がなく泊まらなかったのですが突然の訪問でしたが、また昼ご飯をご馳走になってきました。

この旅社はドミトリーで一泊15元です。一部屋借りきりの場合でも25元。トイレは共同・シャワーはありません。ただし「三月三日」の祭りの前後はここに宿泊する人も多く混みあいます。。祭りの間は村にある食堂も営業します。
「旅社」は新しく三階建。二階三階に部屋がある。
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村の様子 大変静かでこのような所で泊るとホットします。
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共同洗い場で野菜を洗う村人。 
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by sakaijiu1 | 2008-05-09 04:21 | 貴州省と少数民族

留守児童の問題

出稼ぎに行く人を見送る人達。  長距離バスで出稼ぎ先に向かう人が多い。
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今回ある小学校を訪れる機会がありました。そこの校長先生と話す機会もあり少しの間ですが話をしてきました。

パソコン二台が昨年、学校に備品として配られたとのことです。児童からは、学費や雑費も一切徴収していないそうです。学校の運営費等に掛かる経費についても県政府・省政府が負担するようになり助かっているとの話でした。

そこの学校での一番の問題は「留守児童」の件であると話していました。「留守児童」とは両親が省内や省外へ出稼ぎに行って長期に亘り家に居ない家庭の子供のことを言うようです。その小学校では児童の70%の親が出稼ぎに出ており家には親は居ないそうです。別の小学校では50%の児童が留守児童だと話していました。

地元貴州省の新聞の記事では、ある村の小学校では「留守児童」の昼食のことが話題になっていました。その記事の内容は留守児童は昼食を持ってこない児童も多く昼を食べない子が多い、家に昼帰っても食事の準備がないので昼を食べない子供が多く問題となっていると報道されてました。

この学校の件は新聞で報道されたあと、資金を提供する人が出てきて学校で簡単な食事を出すことで問題が解決したとの記事が新聞に載りましたが、このような状況は他でもよくある事のようです。

以前革家族の家を訪ねたときも、三歳位の子供がいたので「親は?」と聞いたら両親は出稼ぎに行っていると話してました。

今年の全国人民代表大会の代表に三人の「民工」が選ばれ大変な話題となりました。その代表の一人である庚厚明氏は「南風窓」(08年7期p41)という雑誌のインタビューで「私の故郷の村では18歳から60歳までの三分の二は出稼ぎに出ている」と答えてます。また、大部分は夫婦で出稼ぎに出ていると答えています。

また、現在の「民工」の数は2億人位いるとインタビューの中で話しています。留守児童の数は4000万人に上るそうです。

貴陽市市内でよく見かける光景。省内から貴陽市に出稼ぎに来た人。
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by sakaijiu1 | 2008-05-08 01:29 | 中国の農村と学校

Vサインする子供達

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写真を撮らせてくれと頼んだらこのようにVサインをして写真を撮らせてくれました。
こちらは民族衣装を着て。祭りでの大花苗族の子供。
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最近農村で子供達の写真を撮ると、その際にVサインをする子供が増えているようで、以前は写真を撮るとなると硬い表情や何処かよそ行きの表情を浮かべたように思います。最近は農村の子供もカメラ慣れしたせいか、Vサインをする子供が多いようです。

子供達の服装も以前に比べ、年々カラフルになっており、また、清潔な物を着ている子供が増えてます。子供にはお金をかけているのも感じます。中国の農村も様々な問題も抱えつつも、少しづづ生活が豊かになり、改善されているのを感じます。
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貴州省に住む少数民族は米を主食とすることもあり、農家にも電気釜が結構普及しています。テレビもある家も多いようで、衛星アンテナをよく見ます。また、以前は煮炊きは木を使っていたようですが、貴州省も中国有数の石炭の生産地であることもあり最近は練炭を使う農家も増えています。
電気釜は中型で400元、大型で600元。
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by sakaijiu1 | 2008-05-07 00:34 | 中国生活

役職の呼び方

「扶貧手記」上海文芸出版社 藩 年英著という本があります。(1997年出版)この本は、貴州省の幹部だった著者が貴州省のある貧困県に行き、鎮の幹部(中国の役職では鎮長助理)となりその地区の農村の改善に取り組むというものです。

藩 年英という人がその地区に滞在した一年間の間に書いた記録で、赴任した鎮や村の様子が記録されており大変興味深く、また貴重な本です。

著者は1996年春に貴州省の南面鎮という所に赴任します。この人はお酒が飲めないようで、県の幹部達の歓送迎会で、地元幹部から酒が飲めないと仕事も円滑に行かないからと無理やりお酒を飲まさせられ、閉口する場面も出てきます。

以前の農家の様子 80年頃まではこのような農家が多かったようです

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鎮の人口は約2万4千人で、ある村の一人当たりの平均年収は1500元、ある村の年収は580元とあります。(p22) その当時の著者の月給は600元と書いてあり、鎮の職員の平均給料は月額300元位と推測しています。様々な部門で働く職員の数は全部で407人ですが、この職員の数には教師や村級レベルの職員は含んでません。

著者は村の貧しさの原因の一つに、この職員の数の多さを挙げています。私が最近会った「郷」で働いている人は、08年度で月額600元と話してましたが、現在は郷レベルや鎮級の幹部や職員の平均的な収入はどの位なのでしょうか? 

この本を読んで私も納得したことの一つは、中国では副書記や副学長や副県長、副主任などの役職の人を呼ぶ際には、必ず副を省いて某々書記、某々学長、某々県長と呼ぶのが習慣であり、相手に対する敬意を表すことにもなると書いてあることです。これには私もうなづくものがありました。

私も最近になって知ったことですが、大学生が村の幹部となり村に赴任するという制度が全国の省レベルでも行われているようで、期間は3年間だそうです。その期間が過ぎると優先的に公務員として正規に採用されることもあるそうです。

また、「支教」といって大学生が貧しい農村に行き1,2年の間先生となり、農村の中学校や高校で教えるという試みも行われているようですが、その人たちが農村に行き何を感じ、何を考えたかを是非知りたいと思ってます。
貴州省のある農村地帯の農家の様子。古い農家は一階建てが多い。
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最近はこのような三階建ての農家も増えてます。残念ながら家の中には入ってませんが。

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by sakaijiu1 | 2008-05-02 02:49 | 中国生活