中国貴州省とそこに住む少数民族の事を主に書いてます。また、希望工程を通して見た中国農村部の教育の現状や中国の農村の様子についても書いてます。


by sakaijiu1
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昨年3月に貴州省を旅行している時に、一人の農民工と話す機会がありました。その女性は中国山東省の出身で、中学を卒業後にホテル関係の専門学校に入り、専門学校を卒業後、広州のホテルで働いていたそうです。大学に入りたかったそうですが、家にお金が無く諦めたと話していました。母親は失業中だそうです。専門学校当時は、月額200元の仕送りで生活していたそうです。学校は山東省斉南市にあったそうですがその当時は月200元で生活のやりくりをしていたと話してました。北京市で研修をした後、広州のホテルに就職したとのことでした。

広州での待遇は、食事と宿舎は会社持ちで、収入は月額2000元だったと教えてくれました。広州ではマアマアの待遇、収入であると話してました。毎年春節には生まれ故郷に帰っていたのか訊いたところ、春節は列車や長距離バスの切符が手に入りにくいし、この時期は切符も高いので毎年は帰らなかったと話してました。 その女性はいわゆる「80後」と呼ばれる世代に属する女性で自分でも「新世代」であると表現していました。その女性は第二世代の農民工でした。

その人は一昨年には友達と雲南省の大理や麗江などを旅行したとのことです。その時に知り合った人を頼り、今回貴州省貴陽市に来たそうで、貴陽市で仕事を見つけ働く予定だと話してました。貴陽市に部屋は見つけたそうで(2DKで800元)1,2ヶ月ほど休んだ後働く予定と話していました。

上海の足裏マッサージ店で働いていた女性とも話す機会がありました。実は上海や北京などの「健康マッサージ店」で働いてる女性は河南省出身者が圧倒的に多いのです。私も河南省鄭州には1年ほど住んでいたこともあり、何度も河南省は訪れていますので、足裏マッサージに行った際、担当の人に何処の出身か訊いたところ河南省から来たと話していました。そこで少しその女性と話す機会がありました。その人は中学卒業後マッサージを学ぶ専門学校に通い専門的な訓練を受け卒業した後、上海に来たそうです。月収は平均2000元くらいだそうですが、お客が少なければ当然それより少ない場合もあるとのこと。今欲しい物はデジカメでそれを買いたいと話してました。2000元位の予算を考えているとのこと。今の生活には満足しているとのことでした。食費は自分負担で、寮は店が用意してくれた所に同僚と住んでいると話してました。

昨年の3月とは中国も経済情勢が全く変わってしまいましたが、昨年会って少し会話を交わした農民工が今どうしているか気になります。
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by sakaijiu1 | 2009-02-19 03:03 | 農民工
雑誌「財経」第229期の電子版は「農民工の失業問題」についての特集記事を載せています。3ヶ月の時間をかけ、6つの省を回り現地で取材したそうで大変興味深い内容となっています。

その記事によると中国では現在、農村戸籍を持つ者は9億5千万人で、小中学生や老人を除いた労働人口は5億3千百万人で、彼らは主に農業と農民工として働いているそうです。いわゆる農民工は現時点で2億1千万人で、この中には、農業には従事しないで、故郷に近い郷や鎮にある郷鎮企業で働いている人が約8千万人おり、残りの1億3千万人は省を超えて沿海部などに働きに出る農民だそうです。約3億2千万人が農業(林業や漁業も含む)に従事しているが、その内の一億人前後が余剰労働力とのこと。 

このような状況下で失業した農民工が大量に帰郷した場合には、農村での就業の問題が大きな課題となり、また土地をめぐる紛争が多発するのではないかと関係者は心配しているそうです。

農業部の統計によれば現在2億2千7百万戸が「承包」をしており、承包の平均耕地面積は1戸当り5.36ムーだそうです。2006年度の調査によれば全国では(注チベットを除く)農地の移動・移転面積は5551万ムーに上り、これは全承包耕地・農地の4.57%を占め、このような状況のなかで耕地をめぐる紛争も2006年度には20.4万件も発生しているそうです。(注チベットを除く)

やはりこの財経の記事によると重慶市のある地区の調査によれば帰郷した農民工約3万5千人中8.23%の人が帰郷しても土地がないと答えたそうです。また、中国の中西部、東部地区など10の省と20の地区の県で実施したサンプル調査によれば91%の農民工が社会保険や年金にも加入していないとの調査結果が出たそうです。
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by sakaijiu1 | 2009-02-09 23:54 | 農民工
2月2日の新華網によれば、今回の金融危機で仕事を失い故郷に帰った農民工や失業して仕事を探したが仕事が無く故郷に帰った農民工の数は約2000万人になると関係当局が発表したそうです。

中央経済指導グループの副主任で党中央農村工作指導グループの陳錫文主任は、2月2日に行われた記者会見で、次のように述べたそうです。

記者会見の席で、「去年1年間でどの位の農民工が都市部で仕事を失い帰郷せざるを得なかったか?また、仕事を失った農民工のどの位の人が再就職出来たか?」という記者の質問に対して、陳錫文主任は「現在中国全土で、郷や鎮を離れ就業している農民工の数は1億3千万人に上る。最近農業部が行ったサンプリング調査によれば、農民工の38.5%が春節前に帰郷した。帰郷した農民工の60.4%は例年通りに故郷で春節を迎える為や親族訪問の為の一時帰郷で、春節後も都市部で仕事が継続できる人達である。帰郷した農民工の39.6%が仕事を失い、再就職も出来ないで帰郷した農民工である。」
「現在中国全土で1億3千万人いる農民工の15.3%、約2000万人が今回の金融危機やその後の景気後退の影響を受け職を失い、その後再就職も叶わず帰郷したと予測される」と答えたそうです。
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by sakaijiu1 | 2009-02-03 02:33 | 農民工