中国貴州省とそこに住む少数民族の事を主に書いてます。また、希望工程を通して見た中国農村部の教育の現状や中国の農村の様子についても書いてます。


by sakaijiu1
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<   2009年 06月 ( 4 )   > この月の画像一覧

鳥居 龍蔵氏が今から約100年前に貴州省や雲南省、四川省を現地調査した際に写した貴重な写真は、現在データベース化されネット上に公開されています。

「東京大学総合研究博物館データベース 人類先史 東アジア・ミクロネシア古写真資料(鳥居写真)」

ここに苗族の写真が170枚ほど載っていますが苗族の写真番号は10001番から100173番までのようです。 

朝日新聞社から出版された「鳥居 龍蔵全集」は残念ながら今は絶版となっているようですが、
上記のサイトで鳥居氏が写した貴重な写真を見る事が出来ます。このサイトの写真の方
が「鳥居 龍蔵全集」に載っている写真より画像は、はるかに鮮明で、きれいで、分かりやすいです。
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by sakaijiu1 | 2009-06-23 04:04 | 貴州省と少数民族

蕨について

貴州省に住む少数民族は蕨も良く食べるようです。「農貿市場」と呼ばれる市場や、農村の「市」で売られているのを良く見かけます。凱里市内の「農易市場」でも蕨が売られているのを見ましたし、西江千戸苗族の「市」でも蕨を売っているのを見ました。

「世界の食文化」(農村山村文化協会)第2巻「中国」 周 達生著の中で著者の周氏は「雲南省や貴州省ではワラビの「蕨や」ドクダミの「ji cai  蕺菜」を採集して食べるのだが、・・・・中略・・・・ 。前者は俗に「蕨菜」というが、貴州省のミャオ族の人々は、よくその塩漬けにしたものを食べていた。」と書いています。私は未だそのミャオ族が食べる「蕨の塩漬け」を食べたことがないのですが、機会があれば一度是非食べたいと思っています。

この「世界の食文化 中国の巻」では「蕨根粉」については残念ながら触れてません。貴州省に住む人から「蕨」については主に二通りの食べ方があり、その一つが「蕨根粉」という食べ方と教えてもらいました。この「蕨根粉」は蕨のでんぷんから作った麺です。食堂で「蕨根粉」と頼むと出されますが、「蕨根粉」は「鍋」に入れたりもするようです。食感は日本のトコロテンのような感じですが、乾燥した「蕨根粉」は、日本で言うならば「蕎麦」のような色で、束にしてスーパー等でも売っていました。

これが「蕨根粉」 トコロテンのような食感で、このときは鍋の中に入れる食材としても出されたものです。ここままタレと絡めて食べても美味しいです。
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貴州省ではやはりドクダミの葉はあまり食べないようで、「世界の食文化 中国の巻」でも貴州省ではドクダミの根は食べるが貴州ではドクダミの葉を雲南省や四川省ほどは食べ無いようだと周氏も書いています。

ドグダミの葉のサラダ 上海の四川料理に行った際に食べたドクダミの葉。残念ながら料理の名前は忘れました。
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「中国東北の旅」 村山 孚著(徳間書店)の中で著者の村山氏は中国の佳木斯市のホテルに泊まった時に朝食に「蕨の炒め物」が出てきて大変おいしかったという話を書いてす。このような蕨の炒め物は北京でもハルビンでもお目にかからなかった、それで佳木斯市のホテルの服務員にワラビに良く似た野菜の炒めた物がうまかったので「この料理は何だ?」と聞いたら「蕨菜」と書いてくれたと書いています。中国東北でも所によっては「蕨」は食べるようです。
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by sakaijiu1 | 2009-06-20 21:51 | 貴州の食べ物

蒟蒻について

貴州省ではよく蒟蒻を食べるようで、自由市場や農村で定期的に開かれる「市」でも蒟蒻が売られているのをよく見かけます。鍋にも入れますし、炒めたりして食べるようです。

貴州省銅仁というところで鍋を食べたとき、このように蒟蒻が出てきました。日本の蒟蒻より柔らかく弾力はありませんでした。
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蒟蒻芋は、6世紀中頃に中国から日本へ伝わったそうですが、「蒟蒻」は中国語ではどのように発音するか辞書で調べたら蒟蒻(ju 三声 rou 四声)と発音するとのことで、 別名は魔芋とも言うとのことです。

昆(草冠あり)蒻とも言い、中国語では、この場合はkun rouと発音するので、蒟蒻はその音が転訛したものではないかというような説明があります。確かに蒟蒻という漢字を「コンニャク」と読むのは私も不思議に思っていましたが、このkun rouが転訛したという説はうなづけるものがありあます。

農村山村文化協会から「世界の食文化」という本が全20巻シリーズとして出版されてますがその第2巻は「中国」 周 達生著です。その著作の中に「今日の中国でコンニャクの産地、実際に食べられている所は、主として四川省、湖南省、広西チワン族自治区、貴州省、雲南省など限られた地域である」と書いてあります。(p18 世界の食文化 2 中国 周 達生著) また、この本の中には国立民族博物館に研究に来ていた中国人が「おでん定食」を食べる時、偶然席が同じになった著者におでん定食のコンニャクを指し「これは何ですか」と聞いたとの話も書いてあります。

中国全土から見ればかなり限られた地域でしかコンニャクは食べられていないこともあり、中国語のネットで見ていると「蒟蒻」は何と読むのか、蒟蒻とはどんなものか、蒟蒻粉は何処で買うことが出来るのかなどとの書き込みをよく見ます。

もっとも最近では中国でも「魔芋干」や「魔芋面」などという日本では見かけない様な蒟蒻加工食品もあるようです。中国語ネット上には蒟蒻粉にお湯を加えて食事前に飲むと糖尿患者に効果があるとも書いてありますし、ダイエットしたい人はやはり食事前に蒟蒻粉にお湯を加え飲むと良いとも書いてあります。

こちらは西江千戸苗族の村の「市」で売られていた蒟蒻。一個2元
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by sakaijiu1 | 2009-06-18 00:24 | 貴州の食べ物
今から約100年前(1902年7月から1903年3月)に鳥居 龍蔵という学者が貴州省、雲南省、四川省などを現地調査して「苗族調査報告」という本を書きました。朝日新聞社から出版された「鳥居 龍蔵全集」第11巻にその「苗族調査報告」は載っています。 

その本の中で著者である鳥居 龍蔵氏はそもそも苗族と呼ばれている民族は自分達をどのように呼んでいるかについて次のように興味深い記述をしています。
(鳥居 龍蔵全集第11巻 苗族調査報告 朝日新聞社)「 第三章 苗族ノ名称、区分及ビ地理学分布、神話」 A、名称 「苗族ハ何ト自称シ居ルカ。・・・中略・・・・ 種々ノ苗族ニ就キテ聞キシニ、次ノ如キ答ヘヲ得タリ。・・・中略・・・彼等ハ自ヲM‘un、Mon、Mu、Hun等ト称ス。然ラバ苗族ハM‘un、モシクハMonノ如キ発音ヲ以テ呼ブ可キモノニシテ、・・・・・」(鳥居 龍蔵全集第11巻 苗族調査報告 朝日新聞社 p23、p24)
つまり鳥居龍蔵氏は現地で調査した結果「苗族は自分達を M‘un、或いはMonと呼んでいる」との結論を得たのでした。

また、鳥居 龍蔵氏は同じ著書の「第三章 苗族ノ名称、区分及ビ地理学分布、神話 B,「苗」ノ名称、の中で「ソモソモ「苗」トイウ文字ノ最モ古ク見エタルハ『書経』ニシテ・・・・コレヨリ以下、「三苗」「有苗」「苗」トイウ名称同書二現ルル二至レリ。」とも書いています。つまり苗族という呼び方は漢族が付けた呼び方としています。

同じように第三章 苗族ノ名称、区分及ビ地理学分布、神話 B,「苗」ノ名称のp25で鳥居 龍蔵氏は「らくぺりー氏ハ漢民族ガ彼等ノ言語ヲ猫声ニ似タリトシ、且ツ彼等自身Mroト称スルヲ以ッテ「猫」ノ字ヲ充テタルナラント云イシハ大イニ注意スベキナリ」とも書いています。

そういう歴史的経過もあるのか中国語の苗族に関するHPでは苗族情网=HMONGB LOB SHAB、苗族在线= Hmong Online、文山苗族網=HMONGB BANGX DEUS DEBなどと表記されています。
三苗網=Hmong in ChinaというHPもあります。
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by sakaijiu1 | 2009-06-15 00:45 | 貴州省と少数民族