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中国貴州省とそこに住む少数民族の事を主に書いてます。また、希望工程を通して見た中国農村部の教育の現状や中国の農村の様子についても書いてます。


by sakaijiu1
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貴州省の温泉

貴州省は他の地域と比べ温泉が多いようです。もっとも最近では中国でも温泉を掘削して開発した大型レジャー施設としての温泉も増えているようですが、、、。

貴州省東南部、黔東南苗族自治区剣河県岺松郷にある剣河温泉は、日本の一軒宿の温泉場のようで周りが緑に囲まれ、中国にしては大変静かです。ここも最近は夏などは多くの観光客が訪れ大変混雑するそうですが、、、、

3月頃は訪れる人もほとんどなく大変落ち着いたいい温泉場です。ここの温泉は水着着用です。湯加減も丁度好い加減でした。

温泉セットも売っており石鹸・シャンプーセットで5元、タオル、水着も売ってます。ロッカーもありますので安心して温泉を楽しめます。入浴料は8元。

個室の温泉もあります。個室の場合は、湯船にお湯を入れてもらうようになってます。

ある雑誌を見ていたら、以前は地元の人達は男女混浴で入っていたとの記述がありました。また、当然現在のように水着は付けずに裸で入っていたそうです。

剣河温泉へは、岺松郷剣河温泉入り口から三輪車に乗って3元で約15分。
報京郷から約1時間で岺松郷。

剣河郷周辺に住む苗族の姉妹飯も有名だそうで、一度視たいと考えてます。

剣河温泉大変きれいです。お湯の温度も丁度良い
貴州省の温泉_f0141553_1245387.jpg


温泉村のようす。宿泊施設も最近出来ています。


貴州省の温泉_f0141553_1283816.jpg

# by sakaijiu1 | 2008-02-05 01:28 | 貴州省と少数民族

中国の小吃

中国語で「小吃」といわれる食べ物があります。特に貴州省は少数民族が多いので「小吃」と呼ばれる食べ物は大変豊富で、種類も非常に多いようです。

貴州省で「羊肉粉」あるいは「牛肉粉」と呼ばれる米で作った麺は大変おいしいです。羊の肉やその羊でだしを摂ったスープの使い、羊の肉がトッピングされている場合は「羊肉粉」で牛肉の場合が「牛肉粉」です。

貴州省は石灰岩が多くカルスト台地なので羊を飼っているのも多いので、羊も良く食べられるようです。羊の肉を煮込んだ鍋料理もあります。

米で作った麺は、湖南省、雲南省や広東省や広西チワン族自治区など中国南西部で広く食べられているようです。

雲南省では「米線」と呼ばれています。私は20年程前雲南省昆明市に半年ほど住んでいたことがあり、良く米線を食べていました。「過橋米線」は、米線の食べ方の一種類で、米線も幾つかの食し方があります。熱い夏などは、米線に冷たいタレをかけて食べる食べ方もあります。

貴州では羊肉粉や牛肉粉が一般的で、一杯4元から5元です。最近の物価高で1元程高くなったようです。以前は3元から4元でした。牛肉は水牛の肉も多いようです。

貴州でもは蕨も食べるようですが、蕨の根からとった澱粉で作った蕨根粉という麺もあります。春雨のような食感ですが、色は春雨ほどは白くなくやや灰色かかってます。これもナカナカ美味しいです。

日本も米文化ですが、どういう理由なのか米から作った麺はなかったようです。
もち、粽、団子、オコワなど米を加工した食べ物は多いのですが、米の麺は日本にはないようです。これは不思議です。

羊肉粉  ここは一杯6元で他の店より値段が高い。 中国では麺類の量は重さで決めます。 普通盛りの場合は200gで大盛りが250gです。

中国の小吃_f0141553_20523070.jpg

# by sakaijiu1 | 2008-01-30 01:30 | 貴州の食べ物
貴州省鎮遠県報京郷に住むトン族の村には「三月三日」と言う祭りがあります。比較的に早い時期から外国人にこの祭りは開放されていたようで、多くの本にもこの祭りについての記載があります。

ご存知の方も多いとおもいますが、90年初めまでは中国には未開放地区というものがあり外国人が何処でも自由には、立ち入りが出来ず、観光も出来なかったのです。

ここ報京は80年代初め頃の早い時期に多くの日本人もここを訪れ、本などにもこの祭りのことを書いています。梅棹忠夫対談集「中国少数民族を語る」や古島琴子著「西南中国の少数民族-生活文化をさぐる旅」(サイマル出版会)などで報京の「三月三日」の祭りの件が描かれています。

私は05年に念願が叶いこの三月三日の祭りを見学してきました。この祭りは三日間に亘り行われます。最近多いようですがこの祭りは地方政府の幹部や地元政府の幹部の姿もなく、ここの村人だけで行われていました。観光客も特に多くもなく地元の人中心で昔ながらに行われているようでした。特に二日目からは観光客も少なくなりお勧めです。


報京郷トン族の村


報京のトン族の3月3日の祭り_f0141553_1433536.jpg


トン族の三月三日の祭り

報京のトン族の3月3日の祭り_f0141553_14315513.jpg

# by sakaijiu1 | 2008-01-28 14:35 | 貴州省と少数民族

再び革家族について

革家族は現在貴州省黄平県に最も多くすんでいるそうでが、「頭戴太陽的土民」 絜平著という本は、黄平県の革家族について書いたものです。

その本の中に大変興味ある記述があります。1949年の新中国成立以来多くの専門家が黄平県を訪れ革家族の歴史や生活を研究しその成果を発表したそうです。

なかでも1950年に黄平県を調査した中国の著名な社会学者・民俗学者である費孝通教授は「革家族は一つの民族である」との見解を述べたそうです。「革家族は苗族でなく、別の一つの民族である」と。

それまでは、革家族は苗族の一支族とされていた。費孝通教授以外にも遼族の末裔であるとの見解を示す人も多く革家族は現在中国で認定されている55の少数民族には属さない別な民族だとと主張する人も多いそうです。 

革家族がまったく新しい民族と認定される日が来るかもしれません。


革家族の村と家 若い人は広州など沿海地方に出稼ぎに行く

再び革家族について_f0141553_1562012.jpg


革家族は稲作民族で、田植えを手伝う子供達。村で見かける人はお年寄りと子供だけでした

再び革家族について_f0141553_15112068.jpg

# by sakaijiu1 | 2008-01-24 15:19 | 貴州省と少数民族

革家族

貴州省の少数民族苗族に属する革家族という呼ばれる人達が居ます。貴州省黄平県を中心とした地域に約4万人位すんで居るそうです。

「神秘中国」(王 新建主編)という本の中に、この革家族について大変興味深い記述があります。
中国の伝説上の時代である「尭帝」の時代には、天上に10個の太陽が突然現れた時、翠という英雄が現れ、得意の弓で9個の太陽を射落とし国を救ったという伝話があるそうです。

革家族にもこれと同じような伝説があるとの事。ただし革家族は天上に現れた太陽は7個だそうです。革家族は弓矢を崇拝する習慣があるそうで家にはその弓矢を祭ってあるそうです。また、革家族のロウケツ染めは太陽が中心としてデザインされ、太陽と赤い弓と白い弓矢を描いてあるそうです。

革家族の家には紅白の弓矢を祭る習慣があり、帽子には白い弓を象徴する物がついています。
そのような事から、この本の中では著者は革家族は翠の後裔ではないのかという説を唱えています。

中国貴州省凱里から黄平県。バスで約2時間。黄平県から楓香塞までタクシーやバスを乗り継ぎ約一時間。その後バイクで30分。徒歩で2時間。


革家族の帽子は太陽を表しているとの事で帽刺してあり、白いものが矢。



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黄平県の街で見かけた革家族。この人達の服装は既婚者。 

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# by sakaijiu1 | 2008-01-19 20:06 | 貴州省と少数民族